Dickensian Curiosum

· Myriad Leaves


Volume 13:

不動: ぶふう~ ありがとう 助かったよ ーーー きさま~ゆるさん!! ー ケンシロウ: わけをきこう

不動: ケンシロウさん あなたはああいうゴミは相手にしなくてもいい! この先 ゴミ払いはわたしがひきうけましょう! わたしは 五車星の一星 山のフドウ!! わが主 南斗六聖拳 最後の将があなたをお待ちです!!

ケンシロウ: なに!? 南斗最後の将!! ー ケンシロウ: なぜ… 南斗最後の将がこのおれを!!

不動: わが将…永遠の光のために… その永遠の光のために われら五車の星は天を舞い地を駆けます そして そのためなら 五車の星にくだけ散っても本望!! ー 不動: シュレンの軍団もまだ…

兵達: はっ シュレン様の最期はなんら臆することなく それはみごとな!! し…しかしいかに執念をもってしてもあの拳王を倒すことは…

不動: (シュレン…ヒューイ…おまえたちの死は決して無駄にはせん!!) 今の拳王の位置は!?

兵達: はっ フドウ様より一歩早く!! このままではケンシロウより先に拳王がわれらの将に……

不動: むっ!! (やはり拳王を止めるのはジュウザしかおらぬか…) ジュウザを探してくれ!! 拳王の星を止めるのは 雲のジュウザしかおらぬ! 雲を動かすのだ!!

兵達: は!!

不動: (ジュウザ………!!) ーーーーーーーーーーーーーー ケンシロウ: フドウよ これ以上 五車の男を使う必要はない!! おれがラオウを倒せばそれでいい!!

不動: お…お待ちください!! われらが将と会うのはあなたのは宿命!!

ケンシロウ: なに!?

不動: 南斗最期の将に 会った時こそ あなたは最強の男となるでしょう!!

ケンシロウ: どういうことだ?

バート: ケ…ケ~ン あ…あの新手だ! 新手の拳王の部隊がこっちに向かって!!

ケンシロウ: なに!?

不動: (ジュウザ!!) (動いてくれ 雲のジュウザ! 拳王を止めるはおまえしかおらぬ!!)

ジュウザ: うっ は! ここは うぬら フドウの部下!! こ…このおれに薬をもったな~

隊長: お許しくだされ こ…これしか ジュウザ様をわれあが将の前にお連れする方法が…

ジュウザ: なにィ!! はっ!! ーーーーー 不動: ケンシロウさん ここはわたしにまかせてください あなたは一刻も早く将の居城へ!!

ケンシロウ: なぜだ!? なぜこれほどの犠牲を払ってまでおれを将に会わせようとする

不動: いったいはずです 我が将 永遠の光のために!! あなたに会えばあのお方の 哀しみに沈んだ顔が微笑に変わりましょう!! そのためなら われらの血 一滴まで流れても本望!! そしてあなたの宿命の旅も そこで終止符が打たれるかもしれません!!

ケンシロウ: なに!?

不動: さっ 早くリンとバートのことは心配いりませぬ!! このフドウ 命に変えてお守りいたします!! ーーー 不動: ありがとう リンちゃん あんたの目はわが将の目によく似ている! さっ後ろへさがっていて 動いたか 雲のジュウザ!! はははは!! このフドウも存分に働いてみせるわ~!!

Volume 14: 不動: どうだ おもしろいか

子供達: うん!! 走って! 走ってよ~~ フドウの父さん!!

不動: よおし! ーーーー 不動: ははは 子どもが遠慮するもんじゃない!! おれは これが好きなんだから勝手にさせてくれ!! ーーー 不動: すまぬ将よ おれは ここまでしかし だれかが だれかが愛を信じさせてやらねば!! ーーー 不動: ヒルカ! うぬはそこまで人間の心を捨てられるのか!! ぬ~~!! このまま死なせはせん!! ーーーー ケンシロウ: 子を捨て心を失ってまでこの世になにを望む!!

不動: ケンシロウさん…… (この人は われわれの想像よりはるかに強くそしてあたたかい) ーーーー ジュウザ: 我の拳の真髄は 背水!! 防具があってはそこに油断甘えが生ずる!! ラオウよ… 生か死っか どちらがしかない背水の拳の威は きさまが一番知っていよう!!

ラオウ: ジュウザ 自ら命を賭け窮地と化したか!! だが鼠に獅子は倒せぬ!! (14, 062) ーーーーー リン: ああ! 矢がこんなに!!

子供達: と…父さん あ…ああ…

不動: ハハいや~まいりましたな これくらいなんということはないが… ひとりで拳王軍団と戦うのにはいささか骨が折りましたわ

子供達: と…父さん し…死んじゃうの……

不動: はっははは こんな ことで死ぬものか大丈夫だ

子供達: うっうっグズ……

不動: さっ もうはなしておくれ 父さんはまだ行かなければならない所があるんだ さっ ケンシロウさん…まいりましょう

ケンシロウ: おまえを連れて行くわけにはいかぬ!

不動: え! な…なにをいわれます このぐらい傷はなんともありません!!

ケンシロウ: おまえのためでなない

不動: !!

子供達: クスン うぐ… えっえっ…………

ケンシロウ: この子たちには おまえしかいない……

不動: ………し…しかし

ケンシロウ: おまえは死んではならぬ男よ……

不動: め…めんぼくない……… く…くく…

ケンシロウ: もはや隠すこともあるまい 南斗最期の将の正体教えてくれぬか

不動: は…はい…ならば申し上げましょう… ー 不動: 今日まで わが将の正体を覆いかくしておりました… その理由はひとつ野望の暴凶星拳王の耳に入るのを防がんがため 正体を知ればラオウは狂喜して奪いに走りましょう!!

ケンシロウ: …………

不動: わが将は女性にございます

ケンシロウ: !! 女……

リン: ………

不動: 左様…… 南斗六聖拳最期の将はあなたが愛したユリア様でございます!!

ケンシロウ: (ユ……ユリア………) ーーー 不動: (ユリア様は生きておられます なぜならシン様の居城から連れたしたのは われわれ五車星だったのです…) ー フラッシュバック: 南斗のおっさん: われらがお救(たす)けいたしました

シン: おまえたちは!?

南斗のおっさん: ユリア様に仕える南斗五車星の一星 海のリハク

トウ: その娘トウ

不動: 山のフドウ

シン: 五車星……

フドウ: ユリア様をお迎えにまいりました

シン: なに!?

リハク: 南斗正統血統として死すべき時までユリア様を守護するのが われらの務め

シン: ならばこのシンが守り抜いてみせるわ!!

リハク: いえ恐怖の暴凶星が近づいております!!

シン: なに!? ー フドウ: 左様……ラオウはユリア様を奪いにこの地に向かっております この動きを知り五車も動きました シン様  ラオウの性格は知っているはず ユリア様の心が開けねば無言のもとに殺しましょう ー シン: 連れて行け!!

リハク: シン様!!

シン: 早く行けい ユリアが死んだとなればラオウも追うまい!!

フドウ: シ…シン様 あ…あなたはあえてユリア殺しの悪名を (14,103) (…) ハッ! (…) 最後までケンシロウと戦いそして恋ゆえに果ていく気か!! ーーーーーーーー フドウ: なにィ!? ユ…ユリア様が!!

奴等: は…はい ラオウに奪われなおかつケンシロウ様は眼を……

リン達: そ…そんな

奴等: なにとぞフドウ様の助けを!! お…おねがいでございます!!

フドウ: う…うむ… (し…しかしおれには子供たちが)

奴等: どうなされた

フドウ: い…いや

奴等: さっ急ぎましょう

子: 父さん

フドウ: ん!?

子達: 戦って…… フドウの父さん!! ぼくたちなら大丈夫!! そうだよ 父さんの息子だよ!! いってあげて戦ってあげて はい 父さん!!

フドウ: お…おまえたち……

子達: ほら早く

フドウ: う…うむ… よ…よ~し!!

子達: あ!! なにあれ!? ああ!!

羅王: フドウ うぬが動かすともこちらから出向いてやるわ!! この肉体より恐怖をぬぐいさり魔王となるにはうぬの拳と命が必要だ!! 万人にしたわれる善(ぜん)のフドウ だが今のおれに必要なのはうぬの中に流れる鬼の血!! うぬがいかに善人の皮をかぶろうとその体には鬼の血を流れておる! おれにはその血が必要だ!!

リン: え!?

フドウ: なにゆえ鬼の血を望む ケンシロウと対決を前に恐怖したか!!

羅王: フドウよ鬼神となって我と戦え!! さもなく子供は すべて殺す!!

子達: うわあ!! あわわ…

フドウ: よかろう ついて来い ラオウ!!

羅王: フフフ… (フフ…かつてこのラオウが唯一その存在に恐怖した男よ) (戻るのだ あの時の野獣のフドウに!!)

〈フラッシュバック〉

奴等: おのれ フドウめ!!

フドウ: どうした かかってこい!!

奴等: いや!! けえ!! はっ はっ!!

フドウ: どうした おれを倒すのではなかったのか!?

奴: は!!

フドウ: あ~~

奴等: ぐじ!! はわわ… うわあっ~~!! ま…まいりました!!

フドウ: カスどもめがはなから敵ではないわ~!!

奴等: おお!! な…なんということを!!

霞羅門: フドウとかもうしたな おぬし ものの命をなんと心得る?

フドウ: 命… 考えたことなどないわ!! 母も知らぬ! 父も知らぬ! ゆえに命も知らぬ!! リュウケン 約束どおり金と食料をもらっていくぞ!!

羅王: ……………

フドウ: なんだあ~きさま…!! フン フハハハハ!!

霞羅門: ラオウよ 動けぬか… フ…鬼には勝てぬか

〈フラッシュバックは終われた〉

羅王: (恐怖はスキを生み身を滅ぼす恐怖をぬぐい去るにはおまえの魂の気をのみこむ以外ない!!)

フドウ: (たしかにあのころは倒し奪い喰らい飲む悪気の××かった) (だがあの時!!)

〈フラッシュバック〉

奴: ぶがあ!! キャッ ひい フドウだ とめろ~!!

フドウ: ここかーーっ!! ん!? なんだ小娘!!

男: は!! ユリア様!! いけませぬ お戻りください その男は悪鬼のフドウ!! 刃向かってはいけませぬ!!

フドウ: ほう このおれが怖くないのか!! う~~らどきな!! お~~!! なにを隠しておる!? 命を捨ててまでなにを守ろうというのだ!! どけ~!! な!? い……犬

ユリア: あ!! う…生まれた!!

フドウ: (こ…このガキが命がけで守ったものは…これ……) (な…なぜ) え お あっ ふう~

ユリア: ね…生きてるでしょう 暖かいでしょう これが命よ!! あなたもわたしもこうやって生まれてきたの…

霞羅門: 鬼が負けおった………

〈フラッシュバックは終われた〉

フドう: (おれはそれまで命などはウジ虫のごとく湧きでるものと思っていた) (しかし おれはこの小犬のあまりのか弱さにただたじろいだ………) (その日よりほどなくおれは武具に封印し) (南斗慈母星に仕える五車星の男として生きることを誓った!) (だが 今 その封印を解く時がきた!!) (お許しくだされ ユリア様!!) (このフドウ 汚れなき命のために鬼神となって戦おう!!)

羅王: フッ…恐怖などのみこんでくれようきさまの血とともに!! ー フドウ: リン バット 子供たちにこのフドウの姿をみせるでない

バット: あ…は はい!!

フドウ: ぬん もが

奴: くう う う ぷぴい~ ぼぱあ!!

羅王: フハハハハ その心その拳ともに鬼神にもどったか!! やはり この肉体から恐怖を拭い去るには うぬしかおらぬわ!! よいか~~~ このラオウの体一歩でもここより退いたら容赦はいらぬ!! この背に向かい全矢討ち放てい!!

奴等: はっ!! ははっ ひけ~~い!!

羅王: (もし退くようなならこのラオウの死! 弟に勝てぬ ただの愚兄!!) ー フドウ: ぐふ~ ぬう~

羅王: フフフ…

子達: お父さあん

バット達: フ…フドウさん

羅王: フドウ おれの血をすする気でこい!! さもなくばきさまに勝ち目はないぞ!!

フドウ: おのれ~!! どうりゃあ!!

羅王: おおあ

フドウ: ぐふう (…) どうかな きさまがおれの中に鬼をみるのはこれからだ!! (…) フフ…やすやすと秘孔が突かせぬぞ!! ラオウきさまはここで死に果てるのだ!! ー 子達: 父さん

フドウ: お…おまえたち…み…みていたのか!! なぜ!?

子達: ぼくたちは父さんの子だ こわくなんかないよ 父さんと一緒なら

フドウ: はっ

羅王: …………

フドウ: お……おまえたち……… ぬうああ!!

子達: あ!!

フドウ: その心がおれに最後の力を与えてくれよう!! おお~!!

羅王: むう!! (…) きさまの肉体はすでに死んでいるはず なにがこれほど!?

フドウ: きさまにはわかるまい たとえこの体が肉片 いや 血の一滴になろうと戦い続けるであろう

羅王: 愚かな男よ よかろう! みごと このおれをここより退かせて弓を射させてみせよ!!

フドウ: やはりなにもわかっておらぬ!!

羅王: なにィ

フドウ: みるがいい

羅王: む!?

フドウ: この歩(ほ)を進ませるのはこの子供たちの心…… おまえにみえるか! この哀しき瞳に宿る力が!! ー 羅王: こ……このおれが 退けとは…

フドウ: きさまはオレの拳にケンシロウの姿をみた! その肉体に再び恐怖が甦ったのだ ラオウ 恐怖に硬直したその肉体は退けねば砕け散っていた 勝ったのはおれとケンシロウだ!!

子達: はっ

リン達: フ…フドウさん

フドウ: こ…ここでおれが倒れても その体に恐怖が刻まれているかぎり もはや二度とケンシロウには勝てぬ ラ…ラオウ か…哀しみを知らぬ男に勝利はないのだ!!

子達: 父さん!!

フドウ: お……おまえたち 父さんは勝ったのだ

子達: う…うん!!

フドウ: み…みんな強くなったな

子達: と…父さあん!! ー 子達: と……父さん… うう…

フドウ: フ……父さんががんばれたのはおまえたちの力だ…… これからみんなで力を合わせて生きていくのだ いいな

子達: う…うん

リン達: はっ!! ケ…ケン!!

拳四郎: フドウ…

フドウ: ケ…ケンシロウさん

拳四郎: うむ

子達: か…勝ったんだよ 父さんは勝ったんだよ あのラオウに!!

拳四郎: ………そうか…   フドウ: ケ………ケンシロウさん こ…これからはその手でこの子供たちを そしてこの時代を抱き込んでくだされ そ…それが山のフドウの…ほ…本望……

子達: 父さあぁん~~~!!

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